英雄伝説 碧の軌跡Evolution のレビュー

いきなりかなり飛んだところからのレビューです。一応空の軌跡FCを除いてすべてクリアはしてますが、プレイした時系列がバラバラでこれが一番最後にやった軌跡なのでこちらのレビューをしていきます。

 

プレイ順

閃1→閃2→閃3→空FC(ラスボスで詰んでリタイア)→空SC→空3rd→零→閃4→碧

 

なんだこの順番!?(驚愕)

アガットさんとかかなり好きなキャラでしたけど、先に空からやればよかったと本当に思います。

 

作品別の面白さも自分の中である程度見えていますがそろそろ本題へ。

 

良かったところ

死人(というか瀕死の重傷が多いけど)がストーリー中に結構出るところ。何言ってんだこいつと思うかもしれませんが、このシリーズとにかく人を死なせないんですよね。出すだけ出して退場は一向にさせないというスタンスを取っているので、キャラの掘り下げが足りないとかこいついる?みたいなキャラは作中で結構見られます。その中でしたらこの作品はそういったキャラが比較的少なく、イベントや戦闘でちゃんと役割を果たして退場をするキャラが多かったのが比較的好印象です。

全体ストーリーとしては、超常的な力か人間の力かといった非常にシンプルなものですが、悪役の一見正しいようで人としての心を捨てているような心情、それに対するロイドたちの人間としての主張は非常に良い対比だと思いました。ヒロイン枠にあるキーアも零からの積み重ねで十分な説得力のあるシーンを作り上げていたので、全体としては特に大きな不満はなかったかなと思います。戦闘バランスとしても、仲間間のバランスがそこそこ良く、敵のSクラフトが後半アダマス以外で全く耐えられないことを除けば過剰なインフレは感じませんでした。

キャラクターで特に好きだったのはランディとアリアンロードですね。ランディは今回の敵が彼の身内中心であることもあり、非常に活躍が多いです。度々激昂するシーンや思いを打ち明けるシーンなどいろいろなものが見れますが、三木さんの熱演もあり、非常に演技力が高いです。アリアンロードは全RPG基準で見ても理想の敵キャラの一人だと思いました。ストーリー中で圧倒的な力で立ちふさがりながらも、ギリギリで勝利して称賛を送られたときは彼女の性格と合わさって非常に達成感がありました。それだけに閃4であっさり過ぎる死に方をしたのが非常に残念でした。やはりアリアンロードというキャラは碧の軌跡ですでに出番を終えており、閃以降の登場は蛇足だったと今でも思います。

 

悪かったところ

ランディの声が非常に小さい。アプデでも未だに直っておらず、非常に残念だと思います。本当にもったいないと言わざるを得ません。

パーティキャラ性能で不満を言うとするならば、リーシャあたりかと思います。即死メインのキャラなのに、今回は雑魚敵も全耐性持ちばかりでロクに活かせる場面がありません。おそらく別の使い方はあると思いますが、自分には使いこなせませんでした。

ラスボス戦の下りは案外あっさりしているところ。あんな簡単にイアン先生が改心するなんて…もう少し悪役として何とかふるまえなかったものでしょうか。あの辺りはおそらく脚本的にもギリギリだったのでしょう。大統領戦までの盛り上がりがすごいだけに少し残念にもなります。

 

総評

個人的に零と碧は軌跡の中でもかなり好きです。二作で完結したところ。他の軌跡に比べて違和感のある展開が少ないところでかなり高評価です。多分この二つが軌跡シリーズで傑作ではないかと思います。

 

適当に付けた点数基準で5点中4点といったところですね。